日本人とパキスタン人の国際結婚では、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。日本人どうしの結婚の場合と異なる点について解説します。

パキスタンにおける婚姻の成立要件

パキスタンでは、男性は21歳から、女性は18歳から結婚することができます。パキスタンではイスラム教徒の女性の場合を除いて再婚禁止期間はなく、重婚はイスラム教の場合を除いて禁止されています。

日本人とパキスタン人の結婚の手続

日本人とパキスタン人が結婚する場合、日本の手続を先に行う方法とパキスタンの手続を先に行う方法があります。パキスタンでは宗教により手続が異なります。ここでは、パキスタン人の宗教で大半を占めるイスラム教の場合の手続について解説します。

パキスタンは「外国公文書の認証を不要とする条約」に加盟しているため、一般的に日本の公文書をパキスタンで提出する場合は、日本の外務省で認証(アポスティーユ)を受ける必要があります。ただし、書類の種類や提出先によって認証の扱いが異なる場合があるため、認証が必要な書類については、あらかじめ書類の提出先に確認しておくことが大切です。

日本の手続を先に行う方法

日本の手続

日本の役場に婚姻届を提出します。その際に次のような書類を提出する必要があります。

日本人が提出する必要がある書類

1 身分証明書

2 戸籍謄本(本籍地以外で手続を行う場合)

パキスタン人が提出する必要がある書類

3 有効な旅券(パスポート)

4 宣誓供述書(未婚であることを父母等が供述した文書)

5 パキスタンの書類の日本語訳

パキスタンの手続

日本にあるモスクで結婚式を行います。その際に次のような書類を提出する必要があります。

日本人が提出する必要がある書類

1 有効な旅券(パスポート)

2 婚姻届受理証明書

3 戸籍謄本

パキスタン人が提出する必要がある書類

4 有効な旅券(パスポート)

続いて、日本にあるパキスタン大使館に報告的届出をします。その際に次のような書類を提出する必要があります。

日本人が提出する必要がある書類

1 有効な旅券(パスポート)

2 婚姻届受理証明書

3 戸籍謄本

4 日本の書類の英語訳

パキスタン人が提出する必要がある書類

5 有効な旅券(パスポート)

6 婚姻証明書(モスクで発行されたもの)

パキスタンの手続を先に行う方法

婚姻要件具備証明書の取得

日本の法務局またはパキスタンにある日本大使館もしくは領事館に婚姻要件具備証明書の発行を申請します。その際に次のような書類を提出する必要があります。

日本人が提出する必要がある書類

1 有効な旅券(パスポート)

2 戸籍謄本

パキスタンの手続

パキスタンの裁判所に婚姻を申請します。その際に次のような書類を提出する必要があります。

日本人が提出する必要がある書類

1 有効な旅券(パスポート)

2 婚姻要件具備証明書

3 戸籍謄本

4 宣誓供述書(女性の場合)

5 日本の書類の英語訳

パキスタン人が提出する必要がある書類

6 身分証明書

7 宣誓供述書(女性の場合)

日本の手続

パキスタンの手続から3か月以内に日本の役場またはパキスタンにある日本大使館もしくは領事館に婚姻届を提出することで、日本においても有効に婚姻が成立します。その際に次のような書類を提出する必要があります。日本大使館もしくは領事館に婚姻届を提出するよりも日本の役場に提出する方が手続は早く終わります。

日本人が提出する必要がある書類

1 身分証明書

2 戸籍謄本(本籍地以外で手続を行う場合)

パキスタン人が提出する必要がある書類

3 有効な旅券(パスポート)

4 婚姻証明書

5 パキスタンの書類の日本語訳

まとめ

日本人とパキスタン人が結婚する場合、日本の手続を先に行う方法とパキスタンの手続を先に行う方法があります。日本の手続を先に行う場合は、日本で婚姻届を提出した後、モスクで結婚式を行い、パキスタン大使館で届出をします。パキスタンの手続を先に行う場合は、パキスタンで婚姻を申請した後、日本で婚姻届を提出します。いずれの方法を選ぶかにより必要な書類は異なります。結婚の手続や必要な書類は変更される場合があるため、あらかじめ日本の市区町村役場やパキスタン大使館に確認しておくことが重要です。国際結婚の手続を行うときは、日本と外国それぞれの法律に従って手続を行う必要があり、在留資格の変更が必要となる場合もあるため、専門家の支援を受けることが大切です。当事務所では、日本人と外国人の国際結婚のお手伝いをしていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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