モンゴル人との国際結婚は他の国に比べると若干手間がかかるところがあります。ここでは、先に日本で婚姻に関わる手続きを行った場合と先にモンゴルで手続きを行った場合に分けて説明していきます。
先に日本で婚姻に関わる手続きを行う場合
モンゴル人と結婚する際、手続き上必要になるのが婚姻要件具備証明書です。同書類は在日モンゴル大使館で申請・取得することができますが、申請に際して多くの書類を揃えなければなりません。ここでは、用意すべき書類を整理します。
【日本人】
戸籍謄本(要モンゴル語訳)
パスポート(もしくは運転免許証、いずれもコピー可)
住民票(要モンゴル語訳)
【モンゴル人配偶者】
パスポート(コピー)
認証済み国民登録証(コピー)
認証済み出生証明書(コピー)
健康診断書(結核・エイズ・性感染症・精神病に関する検査結果記載のもの・要モンゴル語訳)
非婚姻証明書(独身証明書となる・国民登録局が発行して45日以内のもの)
犯罪経歴証明書(日本の警察庁が発行したもの)
住民票(モンゴル国内発行のもの)
在留カード(コピー)
婚姻申請書
以上の書類を夫婦で在日モンゴル大使館に持参し、審査を経て婚姻要件具備証明書を取得します。
日本における婚姻手続き
婚姻要件具備証明書が発行されたら、次に挙げる書類を揃え、日本国内の役所に婚姻届を提出します。自治体により提出書類が変わることもあるので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
【日本人】
婚姻届
身分証明書(運転免許証など)
戸籍謄本(本籍地以外の場所に提出する場合)
【モンゴル人配偶者】
婚姻要件具備証明書
パスポート
在日モンゴル大使館から婚姻登録書を取得する
日本国内の役所で婚姻届が受理されてしばらくすると、婚姻の事実が記載された戸籍謄本を取得できるようになります。在日モンゴル大使館に対しては、戸籍謄本を含む以下の書類を提出して、夫婦揃って婚姻登録の手続きを行いましょう。
【必要書類】
戸籍謄本(婚姻の事実が記載されたもの)
日本人のパスポート
モンゴル人のパスポート
婚姻要件具備証明書の取得に際し用意した書類一式(コピー)
手数料2,000円
先にモンゴルで婚姻に関する手続きを行う場合
モンゴルで先に婚姻手続きを行う場合、現地ウランバートルの国民登録情報センターに婚姻登録する必要があります。まずは日本人が婚姻要件具備証明書を取得し、これを含めた必要書類を国民登録情報センターに提出して婚姻登録を行いましょう。
日本人の婚姻要件具備証明書の申請
日本人は、日本国内の法務局か在モンゴル日本大使館に以下の書類を提出し、婚姻要件具備証明書を取得します。
【日本人】
発行三ヶ月以内の戸籍謄本
身分証明書(顔写真付き・パスポートなど)
戸籍謄本(発行後3か月以内のもの)
モンゴル国内での婚姻手続き
以下の書類を揃えて、ウランバートルの国民登録情報センターに提出し婚姻登録を行いましょう。
【日本人】
認証済み婚姻申請書(要モンゴル語訳)
婚姻要件具備証明書(要モンゴル語訳)
健康診断書(結核・エイズ・性感染症・精神病に関する検査結果記載のもの・要モンゴル語訳)
無犯罪証明書(日本の都道府県警が発行したもの・要モンゴル語訳)
モンゴル国内
認証済み身分証明書(コピー)
顔写真
ビザや在留許可を証明するもの
【モンゴル人配偶者】
国民登録証明書
健康診断書(結核・エイズ・性感染症・精神病に関する検査結果記載のもの)
独身証明書
無犯罪証明書(モンゴル国内の警察が発行したもの)
※離婚歴がある場合は離婚証明書
日本に対する婚姻手続き
モンゴルでの婚姻手続きが完了したら、日本に対する婚姻届も提出します。モンゴル国内で婚姻成立した日付を婚姻届に記入し、日本国内の役所か在モンゴル日本大使館に届け出ましょう。
【必要書類】
婚姻届
日本人の戸籍謄本
モンゴル人配偶者の身分証明書(パスポートなど・要和訳)
日本人の身分証明書(パスポートなど)
国民登録情報センターが発行した婚姻証明書(要和訳)
まとめ
モンゴル人との婚姻手続きを完了させるまでには、非常に数多くの書類を揃える必要があるため、混乱しないよう事前にスケジュールと提出物を書き出しておくことをおすすめします。無事に両国における婚姻手続きを終えたら、次に日本の配偶者ビザの申請に臨みましょう。ビザの審査は非常に厳しくなっていることもあり、多くのご夫婦は法律の専門家によるサポートを受けながらビザ申請を行っています。当事務所でもご相談を承っていますので、ぜひお気軽にご連絡ください。