日本で活動しているウズベキスタン人はどのような在留資格を取得しているのでしょうか。また、ウズベキスタン人を受け入れる場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。
日本に在留しているウズベキスタン人
2022年12月の時点で、日本には約6千人のウズベキスタン人が在留しています。これは、世界の国・地域の中では29番目に多く、アジアの国・地域の中では18番目に多くなっています(出入国在留管理庁「在留外国人統計」)。
日本に在留しているウズベキスタン人を年代別に見ると、20代が約54%、30代が約19%、40代が約5%、50代が1%未満、60代が1%未満などとなっています。日本に在留しているウズベキスタン人の大半を20代から30代の若者が占め、40代以上の割合は小さくなっています。
ウズベキスタン人が取得している在留資格
日本に在留しているウズベキスタン人の取得している在留資格のうち、就労可能な活動資格で最も多いのが、技術・人文知識・国際業務(約700人)、続いて特定活動(約300人)、技能実習(約200人)などとなっています。就労可能な活動資格では、技術・人文知識・国際業務が多いのが特徴です。就労不可能な活動資格では、留学(約3千人)、家族滞在(約1千人)、居住資格では、永住者(約400人)などとなっています。
国籍に制限のある在留資格
ウズベキスタン人は、技能実習の在留資格の対象となります。
ウズベキスタン人の雇用で注意するポイント
ウズベキスタンの民族構成と言語
ウズベキスタンは、中央アジアにあり、人口は約3500万人です。ウズベキスタンはウズベク人と多数の少数民族から成る多民族国家で、ウズベキスタン人の民族構成は、約84%がウズベク人、約5%がタジク人などとなっています(外務省「ウズベキスタン基礎データ」)。
ウズベキスタンの公用語はウズベク語です。その他ロシア語も広く用いられています。識字率は90%以上と高い水準にあります。ウズベキスタン人を雇用する場合は、通常はウズベク語またはロシア語でコミュニケーションをとることが考えられます。
ウズベキスタンの宗教
ウズベキスタン人の宗教は、約96%がイスラム教でイスラム教が大半を占めているのが特徴です。イスラム教では豚肉食やアルコールの禁止などの決まりがあるため注意する必要があります。ウズベキスタンでは西暦の他にイスラム教のヒジュラ暦が用いられるため、習慣や祝祭日に配慮が必要となります。
ウズベキスタンの年度と採用
ウズベキスタンの会計年度は1月に始まり、12月に終わります。ウズベキスタンでは特定の採用時期はなく、通年採用となっています。ウズベキスタンの大学・大学院の卒業生を雇用する場合は通年採用で考える必要があります。
まとめ
ウズベキスタン人を雇用する場合、技術・人文知識・国際業務や技能実習の在留資格に関係する業種で人材を確保しやすいと考えられます。ウズベキスタン人の言語はウズベク語またはロシア語です。ウズベキスタン人の宗教はイスラム教が大半であり、イスラム教の習慣に配慮する必要があります。ウズベキスタン人の雇用は通年採用で考える必要があります。当事務所では、外国人の在留申請を代行するお手伝いをしていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。