永住ビザの審査期間は

出入国在留管理庁のホームページによると、永住許可の標準処理期間は4カ月となっています。標準処理期間とはおおよそこれくらいかかりますよという目安です。ですから、実際には個々の申請ごとに審査期間が変わってきます。早い場合だと、2~3カ月、時間がかかる場合は半年~10カ月かかる場合もあります。

この審査期間は個人で申請しても、行政書士事務所などの専門家に依頼しても変わりません。申請をした後は結果が出るまで気長に待つしかありません。

 

永住ビザの申請から許可の取得までの流れ

永住ビザ取得までの流れは大きく、①必要書類の収集、②申請書類の作成、③申請・受理、④審査、⑤結果の通知に分けられます。順を追って説明していきます。

①必要書類の収集

申請に必要な添付書類は申請する方の在留資格等によって変わります。今回は一般的な場合に最低限は必要な書類を紹介します。河原木惇(2018).外国人の永住許可申請ガイド 株式会社セルバ出版より一部引用。

・永住許可申請書

・申請理由書

・住民税の課税証明書(直近3年間、又は1年分)

・住民税の納税証明書(直近3年間、又は1年分)

・国民健康保険税の納税証明書(直近3年間分)

・住民票(世帯全員分で省略なし

・在留カードの原本

・パスポートの原本

上記の書類は申請に必要な書類の一部です。実際の申請では個々の在留資格等に応じてさらに書類が必要です。

②申請書類の作成

集めた書類をもとに申請書、申請理由書を日本語で作成します。本国の書類がある場合は全て日本語に翻訳する必要があります。日本語に翻訳した書類には、翻訳した年月日、翻訳した人の名前・住所・電話番号を記載して翻訳した人の署名か押印が必要です。

③申請・受理

書類の作成が済んだら、申請する外国人の住所地を管轄する出入国在留管理局または出張所に申請します。受付時間は平日の9時~16時です。基本的に待ち時間が多く、長い時で4~5時間は待たされます。

④審査

審査では勤務先や日本人配偶者の家への訪問が行われる場合もあります。また、申請している本人や身元保証人へ連絡が来ることもあります。その際、いくつか質問を受けたり、追加で書類の提出を求められたりします。永住許可を取得するためには、これらに適切に対応していく必要があります。審査期間はおおむね4~6か月です。

⑤結果の通知

許可の場合は、はがきが送られてきます。はがきに記載されている持ち物をもって入国管理局に永住の在留カードを受け取りに行きます。申請するときと同様に待ち時間が発生しますので、時間に余裕をもって向かいましょう。

不許可の場合は、不許可の通知書が届きます。その通知書に不許可に至った理由が簡単に記載されています。もっと具体的に理由が知りたい場合は入国管理局に出向く必要があります。ちなみにその際の説明は日本語で行われます。

 

まとめ

永住許可の審査にかかる期間や許可取得までの流れを説明しました。実際の申請においては審査期間だけでなく、そもそも申請するまでの書類の収集・作成の時間があるため、全体としてはさらに時間がかかります。役所は平日しかやっていないため、平日にお仕事をされている方はその辺の調整も必要になってきます。ご自身だけでは手続きが難しいと感じたら、一度専門家にご相談することをお勧めします。

 

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